【TeamAdp#4】新年のご挨拶と年末イベントの振り返り

謹んで新年の挨拶を申し上げます。

昨年の11月に無事「一般社団法人チームアダプテーション」が立ち上がり、準備期間も含め、皆さまに助けられながら過ごした一年でございました。関わっていただいた皆さまに、改めて深くお礼申し上げます。

まだ駆け出しではございますが、本年もTeamAdpは「マイノリティ性をもつ人やその家族を排除しない、インクルーシブな社会づくりに貢献する」という立場から、同じ志をもつ仲間を増やし、様々な取組・発信を行ってまいります。

また一年、どうぞ宜しくお願いいたします。

さて作年のお話になりますが、今回は理事の岩田が参加しました年末のイベントについて振り返りをさせていただこうと思います。

▼参加したイベントはこちら▼

一般社団法人障がい者サッカー連盟(JIFF)主催「JIFFインクルーシブフットボールフェスタ2021」

「サッカーを通じて障がい児者と健常児者が交流をはかり、相互理解の機会をつくること」を目的に、JIFF設立初年度から毎年開催されているイベントです。今回が6回目の開催とのことでした。

とりわけ「障害のある人」を包摂すべき対象としてフォーカスしている点がTeamAdpとも共通しており、当日には様々な機能的障害のある人たちが2つのプログラム(まぜこぜサッカー、ウォーキングサッカー)どちらかにご参加されていました。今回は「まぜこぜサッカー」についてご紹介します。

「まぜこぜサッカー」の様子。写真はJIFFのFacebookページより

「まぜこぜ」とは、チーム編成の仕方を表した言葉とお見受けしました。参加者一人ひとりの属性や差異 (年齢、性別、コミュニケーション形態、サッカー経験や知的機能・運動機能の障害、補助具の使用の有無など)に着目して、チーム編成が調整されています。チーム内では、目に見えるところだけでなく、学年が近いとか遠いとか、手話話者だとかそうじゃないとか、サッカーを習っているとかいないとか、目に見えないそれぞれの「オナジチガウ」を確かめたり、それぞれが自身の(サッカーにおける)優位性を自覚したりできるように、ファシリテートする役割をいただいたように思います。

小学校のクラス替え等では「長所を分散させる」という考え方をよく聞きますね。「リーダーシップがある」とか「ピアノが上手」とか、それぞれの長所や考え方を踏まえてクラス編成をすることで、一人ひとりがより多くの活躍の場を得ることができるためです。「まぜこぜ」サッカーチームには、コーチや私たちスタッフが数名ずつ配置されていて、同じチームとなった多様な子どもたちの長所や考え方を観察し、ゲームの中でそれをどう活かすかを考える機会をいただきました。ゲームの前にはアクティビティが設けられているので、「気になる子ども」の様子もチェックすることができます。

アクティビティの様子。写真はJIFFのFacebookページより

子どもたちはボールを持つとそれぞれの考えのもとで動き出します。観察すると「右足で必ず蹴りたいんだな」とか「ドリブルで突破したいんだな」とか「蹴るまでに時間が欲しいんだな」とか、色んな意図が見えてきます。その中で「気になる子ども」には個別に関わらせていただき、ゲームに参加できる方法を探ります。ゴール前でシュートを狙うもよし、スタッフのブロック付きでドリブルするもよし、リスタート(止まったボールを蹴る)を担当してもよし。それぞれにとっての「わかる・できる・楽しい」を見つけながら「状況をつくる」ことが重要だと思いました。

カメラに向かってゴールパフォーマンスをする様子。写真はJIFFのFacebookページより

みんな生き生きしていますね。<ゴールする>という共通の目的に向けて、それぞれの考えのもとプレーする訳ですが、いつまで頑張ればいいか分からなくなったり、状況によっては帰属意識を持ちにくかったりするため、1ゴールごとに訪れるゴールパフォーマンスは、子どもたちのモチベーションを高め、それぞれをつなげてくれたように思います。インクルーシブ発想に重要な「つながる力」「つながろうとする力」を育んでいただいたイベントとなりました。

長くなりましたが、JIFFインクルーシブフットボールフェスタのご紹介でした。また開催されるであろう年末まで、今年はどんな一年になるでしょうね。皆さまに幸多き年となりますように!

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