こんにちは。TeamAdp代表の岩田です。
3月6日(日)に設立後初のスポーツ・文化イベント「する・みる・ささえる アダプテーションフェスティバル」を開催いたしました。
このイベントは「障害のある人を含むすべての市民が、スポーツの楽しさ、清々しさに触れること」また「スポーツ・文化を通じて、アダプテッド(=適応させる)という考え方を広める」ことを目的に、吉川市の後援をいただき実装いたしました。
当日は、身体障害や知的障害、発達障害、精神障害のある方を含めた約120名の方がフェスティバルにご参加されました。今回はその様子を、写真とともにレポートしていきます。
TeamAdpが、毎月二回実施している「あそびの教室(前記事参照)」を規模拡大の上、実施いたしました。
「あそびの教室」では、障害のあるお子さんとそのきょうだい児さんが、共に楽しむことのできるプログラムを紹介しています。当日は「陣取り」と「サッカー」をベースとしたプログラムが行われました。
「あそびの教室」プログラムは、参加者に合わせてルールや用具を変更・調整することができる、というその「寛容さ(ゆるやかさ)」を特徴としています。
陣取りを例にすると、ベースとなるルールは「鬼の掛け声に合わせて、陣地を移動する(フルーツバスケットのような遊びですね)」という単純なものですが、この鬼の掛け声が、段々と参加者の考えのもとで変更されていきます。
「3・2・1・GO!」という掛け声が「3・2・1・ウサギ!」へと変われば、チームはウサギのようにぴょんぴょん飛びながら移動します。当日は「3・2・1・マリオカート」なんていうイレギュラーな掛け声も飛び出し、チームは見事に、運転のアドリブで移動していましたね(笑)
アダプテーションとは、適応という意味です。鬼(参加者)の考え(アイデア)を「良い/悪い」で判断するのでなはなく、積極的に受け入れ、それで「あそぼう(適応しよう)」とする参加者によって、当日は、フレキシブルでゆるやかなチームができていきました。
視覚に障害があり「見えにくい状態(=ロービジョン)」にある選手(協力:クラブアトレティコ・ソルア)を招聘し、その参加を前提としたフットサルのカップ戦を行いました。
ロービジョンという言葉は「弱視」よりも聞き馴染みのない言葉かもしれません。視力が低いだけでなく、視野が欠けていたり、ものが二重、三重に見えるなど、見え方は人によって異なります。
スポーツは視覚に頼る側面が大きく、ロービジョンであることを理由に、スポーツから離れてしまう人も少なくはありません。TeamAdpでは、そうしたロービジョン者にアダプテッドしたフットサルとして既に競技化されている「ロービジョンフットサル」を基に、
ルールや用具を工夫すれば、見え方の違いを超えて「共にスポーツを楽しめるんだ」という認識を広げたいと願ってきました。
カップ戦の前には、クラブアトレティコ・ソルアさんによりロービジョン体験が実施され、参加選手が「見えにくい」という状態イメージを掴むための時間も設けられました。
参加者アンケートからは「ロービジョンに対する理解が深まった」「自分たちがどれだけ視覚を頼っていたかについて考えた」といった感想をいただくことができました。